協力隊で受けた技術補完研修は、現場で活きているのか?

こんにちは!

閲覧履歴を見ると、派遣前の技術補完研修に関心がある方が多いのかな?と思います。

ですので、本日は【環境教育 in ドミニカ共和国の場合】で書きたいと思います。

JICA協力隊(最近名前が変わりましたね★)では、派遣される人すべてが受ける派遣前訓練と、職種別に指定が来る技術補完研修があります。

今は期間や内容など変わっているところもあると思いますが、私の時の場合で書きます。

技術補完研修とは?

“相手国からの要請に的確に応えることができるよう、技術等の向上のため、技術補完研修制度を設けています 。”

~JICA HPより~

環境教育職の技術補完研修について

派遣前訓練の1ヶ月前に技術補完研修がありました。

・5日間 環境改善手法研修 in 九州

・9日間 環境衛生・環境教育研修 in 東京

今はHPに技術補完研修の内容も載っていますね!(前は案内が来るまで内容分かりませんでした)HPはこちら

日数・内容を見る限り、研修内容はそんなには変わっていないのかなと思います。

環境衛生・環境教育研修

開発途上国の現状、公衆衛生、ゴミ処理問題、環境教育手法、環境教育隊員の実践事例、教材や企画づくり、活動のアプローチの仕方や心構えなどを学ぶ

環境改善手法研修

日本の公害の経験とそれを乗り越えていった歴史、行政やNPOの環境教育の実践事例、生ゴミのたい肥化(高倉式コンポスト)の技術などを学ぶ

内容は多岐に渡っており、短い日程の中ではかなり詰め込まれた内容だと思います。

ワークショップあり、理論的な座学もあり、九州の環境ミュージアムに行ったりも。OVの方の実践事例などの話や外部団体の環境イベントの話も聞きましたし、グループワークやディスカッションなどもあり、濃厚な時間でした。一日終わると脳みそいっぱいになってましたね★

講師は、その分野の中の第一人者で、すばらしい講師の方々が揃っていました!

自分が受講していた時は、“濃厚だなあ~。とてもおもしろいけど、ちょっと詰め込みすぎじゃないのかな~?現地でここまでいるのかなあ~?”と思っていました。

しかし、研修の技術顧問の先生がおっしゃっていたのが印象的なのですが、

「限られた研修日程の中でできる限り詰め込みました。大変だったところもあると思うけど。

途上国に派遣されると、現場の状況が様々です。あるものは使えても、あるものは使えない。環境教育は臨機応変さが求められる職種です。だから、できるだけみんなの引き出しが増えるようにと思ってプログラムを構成しています。研修の中で扱ったものが、何か活動の中で活かされればと思っています。」

とおっしゃっていました。

実際、現地で活動してみて、どうか?

技術顧問の先生がおっしゃっていたことがよく理解できました。

私の場合は、【技術補完研修でやったことに、とっても助けられ、ためになり、活動に活かされています!☆】

卓上で聞いていた時は少し眠かった(ごめんなさい)途上国の現状や廃棄物処理の問題なども、理論やプロセスとして聞いて分かっているから、現場を見てもより状況を理解することができます。

環境教育手法も、どのワザやトピックが活きるかは、本当に現場にいってみないとわかりません。

私の任地においては、正直、手法は理想論として存在しているけれど(教材も)、行政の体制やプロジェクトや企画作り、遂行のところが非常に弱い状況です。だから、よりコミュニティ開発寄りの活動アプローチの仕方の部分がすごくためになっています。

日本の公害経験や歴史の流れもスピーチで使いましたが、反応良かったです。

これは配属先や配属先の状況にもよるのですが、【環境教育はその場に行ってみないとほんっと~に、何が使えるか、求められるかが分からないです!★】

そのまま環境教育ができる配属先もあると思うし、よりリサイクルをビジネスとしてサイクルに乗せる段階のところもあるだろうし、コンポストに特化してやる場合もあると思うし、配属先が最終処分場やごみ収集ルート整備の部分に力を入れている時ならそこに加わることもあるかと思いますし。

だから、仕事内容が固まっている人(特にグリーン系:環境保全関連)にとっては、技術補完研修であまり必要ないこともたくさん学んでいると思うのですが、

ブラウン系(:廃棄物処理関連)の人たちは配属先・任地の状況が予測不可能すぎるので、できるだけ引き出し、アイデアや知識・知恵、ワザを増やしておくというのは正解だろうなと思います!

というわけで、具体的な私の配属先の状況や活動はまた別途記載するとしまして、

結論としては、【技術補完研修、とっても活きています!!現場に行ってみたら、本当に大事な内容、使える内容なことを実感しました。熱心に指導してくださった講師の方々に感謝しています☆】

これから研修を受ける方や真っ最中な方、“これがどう関係するんだろう?”“座学つまらない…”と思うことがあるかもしれませんが、どこでどう活きるかが分かりませんし、かなり使える貴重な内容・厳選したプログラムを実施してくださっていると思いますので、大事に研修受けていただけたらよいんじゃないかと思います☆

ご参考まで。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。