いつ仕事は進むのか?(Si Dios quiere…)

途上国、いや、ラテンアメリカで仕事をすると、日本人がカルチャーショックを受ける一つが【時間の感覚について】かと思います。

特に途上国や地方都市になるほど、日本との違いが大きくなるかと思います。

私がドミニカ共和国の地方都市で協力隊として活動をしながら、感じる難しさ及び受ける大きなストレスが、この時間感覚の違いと約束を守ることに対するルーズさです!★

これまでに2回キレました・・

いやぁ、文化の違いや教育背景をできるだけ理解して、穏やかにやりたいとは思っているのです。がしかし、、どうしても日本人的な感覚からすると、あまりのゆるさに耐え切れない時があるのですよね。。配属先にもよると思うのですが、ドミ共の地方市役所はどうしてもゆるいです★

①中間発表会に上司が連絡なしに現れなかった時

ずーっと前から日程を伝えてて、案内メールも送り、数日前から直接もWhat’s Upでも何回もリマインドしていたのに、なぜスルーすることができるのだ・・?

「わかった、わかった」と口では言っていたのに、事の内容や重要性をしっかり理解していなかったのでしょうね。。でも、何度もしっかり説明していたので、これに対してはさすがに私もキレてしまいました★

私が「特にJICAや国際機関とのやり取り、国際ビジネスにおいて、連絡なしのドタキャンや無責任な対応は絶対に許されないから!それをやったら彼らは一気に手を引くよ」と本気で怒ったので、彼もさすがに驚いていました。

②草の根資金協力申請の準備を全然進めなかった時

今進めている少し大きめのプロジェクトに合わせて、草の根協力を申請しています。それは、プロジェクト開始の時から念頭にあって、その話もしていて、それで実際に申請するとなった時に、「私も一緒にやるけど、実際は市役所からの要望案件であって、あなたたちがやらないといけないよ」と伝えてあったのですが。

でも、彼らだけで難しいだろうなと思って、だいぶ早めから必要なものをリストアップしたり、前倒しでやることをカレンダー記載してたりしてたのですが、やっぱり誰もしっかり進めなくて。結局締め切りギリギリになって、「やるのかやらないのかはっきりして!やると言ったならちゃんと責任もってやって!」と私が怒るという。

キレた私の様子に、上司や周りも驚き、「一緒にやろう」といって、その日に一気に申請準備が進みました。

約束や締め切り期日が、あってないようなものです

これは地方市役所においてですが。

本当に、今も草の根協力の申請で必要な追加資料を、関係部署の担当に用意してもらっているのですが、「いつまでにできますか?」と聞いて、「○日」や「次の月曜日」とか期日を言ってても、その期日に仕上がってくることは99%くらいナイです★

で、こっちから請求しにいったら、その指定日に出勤してなかったり出張してたり、そして次の日に聞いたら「今やってる」。でもその日の午後にもあがってこない。ずっとそういうことの繰り返し。

手帳とかカレンダーとかも、持っている人や使っている人をほとんど見ないです、ドミ共。オフィスに時計もないし。

時間感覚がないのでしょうね~~

約束や仕事の期日を守る感覚も本当に違うんだと思います。

対策はあるのでしょうか?

ある程度文化の違いをこちらが分かって、かなり前倒しに締め切り期日を設定したり、それでもゼッッッタイに一発では出てこないので、何度も要求したり、その場で一緒に作業する覚悟だったりが必要かなって思います。

個人的には、その時間感覚の違いから来るストレスをいかにマネージするか、ということが協力隊にとっては大事かなと。

日本の感覚でやるとほんっとにストレスですし、かといって、それに愛想をつかして完全に活動のやる気を失っても残念ですし。

なので、【どうやって、できるだけストレスを受けにくく、でも活動を進められる形を作るか?】がポイントになるかなと。

例えば私は、着任してはじめは、部署や市役所内の人たちの動きをよく見ました。誰がどのように動くのか。途上国では、あまり働かない人も多いですので。あんまりに時間や約束を守らない人と共にしても耐えられないと思いますので、誰と、どこまで一緒にやるかも考えないとですし、ある程度は相手にスタンスや要求を伝えることも大事かと思います。自分がどういう動きをするかをすごく考えました(悩んでいたともいう)。あとは、他部署や他部署の担当者を動かしたい時は、組織の上長(市役所は市長や副市長)から指示を出してもらうとか。

まあ、途上国って、上長もかーなーり動かないですけどねぇ。。。

自分で進められることを用意しておいて、周りが要因で物事が進まない時に、自分でやるべきことをサッサと進めるとか。

直前やその場での予定変更がザラすぎてw、常に、予定がなくなった時や変更した時の第2予定というか、“ここが進まなかったらそっち、これがなくなったらアレをやる”みたいに、いくつかの案を並行して用意していますねw 計画は前広に☆

まとめ

ハイ、タイトルにも書きましたが、“いつ物事が進みますか?”ということに関しては、

【Si Dios quiere(もし神が願うなら、神の御心のままに)】というところでしょうかw

だって、まったく分からないんですもの。

“Si Dios quiere”って、ドミ人よく使います。でも、「神様じゃなくて、おまえの責任だろーーー!!やれ!!」ってつっ込みたくなりますが。

まあ、私がこの1年過ごしてきて感じるのは、ドミ共で【待ちの姿勢だと、物事なーんにも進みません★】

もともとのんびりしてる国民性ですし、彼らの中に計画やタイムスケジュールとかはあまりありませんから。悪気もないのです。でも、優しいので、こちらがプッシュしたり本気で怒ったり泣いたりすると、助けてくれますww

なので、そもそも途上国で、受けている教育レベルが違うわけですし(人間力や価値とは別の話です)、彼らがやらないことやできないことにイライラするのでなく、こちらができる範囲では工夫して教え、自分でストレス対策もして、うまく要求して進めていくのがよいのかなと思います。

何かご意見やアイデアもありましたら、お聞かせください☆それでは~。

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